福島県会津地方北部に位置する喜多方市には、約4000棟を数える多種多様の蔵が現存しており、「蔵のまち喜多方」として全国的に広く認知されています。
中でも、独特な色彩を放つ瓦や煉瓦蔵の風合い豊かな景観は、地域に深紅色や飴色の彩りを添え、魅力ある地域として注目され始めています。
様々な煉瓦構築物が残る市内では、約100棟以上の腰壁煉瓦を使用した蔵が残り、総煉瓦の蔵も40数棟を数えます。
蔵のほかにも、煉瓦塀や煉瓦煙突、煉瓦トンネル等、多数の煉瓦構築物が集積現存している地域は全国的にも珍しく、煉瓦を使用した蔵においては、現存数はもとより容姿の美しさ、和洋折衷の巧みな技術と、まさに「隠れた煉瓦のまち」と言っても良いほどのものです。